このブログをスタートしたのは嵐が活動休止に入った頃(2021年)。
10年以上ずっとテレビ無しの生活をしていたので、ジャニーズタレントの動向にもまったく無頓着でした。
休止に入る前後位から嵐のライブ映像がYoutubeで見れるようになり、大野智さんの歌やダンス、特に彼のオリジナリティ溢れるソロパフォーマンスを目にして、はじめてジャニーズに注目するようになりました。
しばらく嵐やその他グループなどの動画やファンの方たちのブログを漁っていたのですが、幹部のお気に入りが優遇され、実力・人気があってもオキニでないタレント/アーティストがしばしば冷遇されていることにしだいに気づかされ、なんとも言えないモヤモヤした気持ちを抱くようになりました。
そうこうしているうちに2023年春、BBCがジャニー喜多川の性加害問題を告発するドキュメンタリーを放映。元Jタレントの男性たちの告発も相次ぎ、長らく忖度により蓋をされてきた問題にようやく光が当てられるようになりました。思っていた以上の人権侵害が半世紀以上まかり通っていたことに驚愕。以来、Jタレントのパフォーマンスを心から楽しむことができなくなりました。
BMSGのことを知ったのは2021年の秋ですね。
いつまでもきちんとグループ活動を終わらせない大野さん以外の嵐メンバーたちにうんざりしていたところ、X(当時Twitter)のタイムラインに流れてきたSKY-HIさんのポストを目にして、ボーイズグループ発掘オーディション「THE FIRST」のファイナルライブ「THE FIRST FINAL」が開催されることを知りました。
選ばれなかった参加者たち、そして応援し見守ってきた視聴者たちにとっても、大切な過去として何度でも振り返ることができるように卒業式を行う、「ぬるりと移り変わっていくのではなく、区切りを最高の形でつける」というSKY-HIさんのメッセージに大きく心動かされました。
解散せずに活動休止とかあいまいな言い方をせずはやくきちんとした線引きをしてほしい、大野さんには新しいソロアーティストとして再スタートを切ってほしいと願っていましたので、うらやましいなと思いました。
BMSGに注目するようになったのは「Mainstream」のMVが出たあたりから。2023年下半期ですね。
BFメンバーのSOTAくんとRHTのReiNAさんによる振り付けで、コレオ作成秘話を語る動画「Choreography breakdown」が出ていますね。2人のやりとりからトップレベルの男女のダンサー兼コレオグラファーがそれぞれの得意分野を活かして思いっきり楽しみながら作品作りに取り組んだ様子が伺われて、それがとってもいいな、って思いました。
またその年末にはDUNKが開催され、所属事務所の垣根を超えたコラボが実現しました。BMSGによって新しい日本の音楽シーンが生み出されつつある、日本の音楽シーンは新しい時代に入った、と強く感じました。
しかしながら、今回のリョウキの結婚詐欺疑惑と会社(社長)の対応のまずさに本当にがっかりしました。
BFのデビューは2021年11月、リョウキがRちゃんと知り合ったのが2021年冬と言われていますから12月?くらいでしょうか。そのおよそ1年後の2022年のクリスマスにリョウキからRちゃんにプロポーズし婚約していたことが発覚。さらに交際中Rちゃんから多額の金銭的支援を受けていたこと、不貞行為をしないという誓約書を結んでいたこと(そしてそれを破ったこと)などが今年(2025年)4月の文春記事でスクープされました。
スクープの内容にもビックリしたのは言わずもがなですが、BMSGにHANAが入ったタイミングでもあり、女性に関する問題をなあなあで終わらせることはできないはずだから、会社はきちんと精神的経済的に負担を負わせた相手女性に労いとリスペクトの姿勢を示し、ビファの他のメンバーたちや所属のアーティストたちを守るため、きちんと早急にしかるべき処分を下すであろうと思っていました。なぜなら、会社設立以来、社長が発してきたメッセージは「業界の常識より一般常識」というものだったし、The First Final 開催の告知できちんと線引きをすることの大切さに言及したり、ウェブ上の会社案内では性差や立場によって虐げられる者の気持ちに自覚的であるべきことに表明していたから。


しかし期待は裏切られました。
BMSGからのリアクションとしては、まず会社ウェブサイトに2025年4月23日付で「一部報道について」という投稿が出されましたが、結局「法的に違反していない」ということと「リョウキを一社会人としての自覚を持つように指導していく」という意思表明がなされていただけでした。


1週間後の4月30日、社長がXに個人アカウントでコメントを出しました。
ここでも再度「結婚詐欺等に当たる行為はない」と法的に違反していないことが繰り返され、「法律と関係なくBMSGの理念と反している行動がある」としつつも、やはりリョウキに対する教育が不十分であったことに触れ、あくまでマネジメントする側の至らなさによるものとしています。
また、「相手方がネガティブに思っているのだから時間が経っていてもそれに配慮すべき」としながらも、どういうかたちでその「配慮」を示すのかについてはまったく触れられておりませんでした。

なぜリョウキに一人の大人としての責任を取らせないのか。
なぜ相手女性に対する具体的な対応がないのか。
SKY-HIさんは戦略的にそうした態度を取っているのか。
あるいは自然なこととしてやっているのか。
たくさんのすばらしい理念が掲げられていたのにそれらは上辺だけで内実を伴わないものであったのか。
リョウキへの対応の甘さと相手女性への寄り添いが皆無であることに大きな違和感を感じざるを得ませんでした。
BMSGって想像していたよりホモソーシャル・ミソジニー色が強いコミュニティーだったのかもしれないー、一気に夢から覚めた気分でした。
5月半ばに文春にリョウキの120分に及んだ独占インタビュー記事が載りました。
しかし保身に走った内容で、事実を歪曲した部分が多く、Rちゃんから反論記事が出ました。
文春発売と前後して、RちゃんはYoutubeコラボ動画でも当時および現在の気持ちを語っています。
1億円元婚約者に貢いで文春砲くらったRちゃんに激辛えのき食べさせて月200万貢いでる時の最高月収と結婚詐欺の真相全て話してもらって文春リークした疑いの人誰か聞いてみた
(婚約破棄した時は)めっちゃ病んだ。
彼が出ていってからは弁護士にお願いして連絡取ったりしてた。
トドメ、心の決着をつけてほしかった。
きちんと別れます、婚約破棄したいですっていう言葉をききたかった。
それが聞けたらよかった。
(自分で踏ん切りをつけて動画を出すまでの間)自殺未遂もしちゃったりずっと上の空だった。
結局、「ごめんなさい」と「別れます、婚約破棄したいです」、これが聞けたらわかりましたってなる。
しっかり終わらせたい、(もういいんですけど)終わらせるのが礼儀じゃない?
Xでも気持ちを表明していますね。

私がBMSGや社長に期待しすぎていただけなんですけど、きちんと線引きをする、けじめをつける、悪かった部分については謝る、問題を起こしたアーティストに対してはきちんと処分を下す、そういう会社だと思っていたので、がっかりでした。
7月でワールドツアーが終わり、リョウキは活動休止に入ります。なんかそのまましれっと休みに入りそうだけど、活休に入る前にリョウキはきちんと記者会見を開いたらどうですかね。
業界の常識より一般常識、ぬるりと移り変わっていくのではなく区切りをつける、というのを思い出していただきたいです。
次報を待ちます。