前回の記事で少年隊ミュージカル『PLAYZONE’90 MASK』の東山紀之さんのMASKパフォーマンスの劇中の流れを追ってみました。
ヒガシのセリフ
↓
MASK
↓
千年の夢
↓
Ever Dream
↓
All The World is a Stage
こういう流れです。
元祖「千年メドレー」は「千年の夢」「Ever Dream」「All The World is a Stage」という3曲構成のダンスメドレーを指していました。
「千年メドレー」という名前は当然1曲めの「千年の夢」にちなんだものです。
ややこしいのですが、東山さんがこの1990年の『MASK』公演のときしか「千年の夢」をやっておらず、以後は「Ever Dream」「All The World is a Stage」の2曲のメドレーが一般に「千年メドレー」と呼ばれています。
この2曲で定着した「千年メドレー」、歌いながらの激しいダンスが6分続きます。
アレンジによっては7分を超えるバージョンもあり、ジャニーズの中でダンススキルの高い「『選ばれし者』しか踊れない」と言われているようです。
「千年メドレー」を継承したのは、東山さんラインで堂本光一さん、内海光司さん、大野智さん、坂本昌行さん。もちろん滝沢秀明さん。
そして森田剛さん、今井翼さん。バックを多く務めた長野博さん。イレギュラーなかたちで屋良朝幸さん率いるMA、村上信五さん。
最近では屋良さん指導でTravis Japanが披露しています。
MASKは、滝沢秀明さん、大野智さんが継承していますね。
ということで。
あくまでネット上の資料をざっくり見た範囲ではありますが、
東山さんからMASKと「千年メドレー」の両方を受け継いだのは
滝沢秀明さん、大野智さん、
このお二人ということになりそうです。
「暁」は「千年の夢」?
東山さんがMASKを初披露した『PLAYZONE’90 MASK』の公演のときしかやらなかった「千年の夢」。
幻の「千年メドレー」の1曲め。
やめちゃったのはなんでかな?
MASKやそのあとのダンスメドレーほどインパクトがないからかな。
カットしたほうが流れがスムーズだからかな。短いし。
ともかく、消えちゃった「千年の夢」。
今回なんとなく思ったんですが、
大野さんはそれ(千年の夢)、拾い上げてるんじゃないかなと。
Japonismライブでの大野さんのソロ曲「暁」、「千年メドレー」の幻の1曲め「千年の夢」。
どちらも和テイストで、空には満月、歌人、和歌がモチーフになっています。
どちらの曲の歌詞も、人生についてなのか恋なのか、ともかく「苦悩」「もののあわれ」のようなものがテーマで、共通するものを感じます。
作品世界が似ている。
もちろん曲も違うし、尺も違う(舞台の「千年の夢」は短い)。
でも、大野さんのJaponismライブでのMASK~「暁」という流れと、東山さんの『PLAYZONE’90 MASK』でのMASK~「千年の夢」という流れが、なんか似ている…。そんなふうに感じます。
あくまで個人の意見ですよ。
継承し、超える
ダンスメドレーとしての「千年メドレー」は、いろいろなジャニーズの後輩たちがこれまで再演してきましたし、幾度となくアレンジを変えて上演されてきました。
しかし、大野さん以外に「MASK→千年の夢」の部分を取り出した人はいないし、MASKと「千年メドレー」を継承し、さらにそこからオリジナルな作品を生み出してきたのも大野さんのみではないでしょうか。
仮面が象徴する少年隊のミュージカル作品を、というか、シェークスピアにインスピレーションを受けたジャニー喜多川さんの作品作りにおける思想を継承しつつ、ジャニーズ的な表現を超えてくる大野さんの作品作り。
やっぱりすごいと思うのです。
こちらはファイナル↓
少年隊 PLAYZONE FINAL 1986~2008 SHOW TIME Hit Series Change [ 少年隊 ]
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