#37 二宮和也さん 映画・ドキュメンタリー・カバー曲をつらぬくモチーフ

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遺書・手紙

先日情報公開された二宮和也さん主演の新作映画
『収容所(ラーゲリ)から来た遺書(仮)』
映画のタイトルは現時点で仮称ではありますが、そこに含まれる「遺書」の文字。

「硫黄島からの手紙」は、はじめは検閲が入りつつも届けられることが前提で書かれていました。
しかし戦況が厳しくなっていき、明日をも知れぬ身で、家族を想う手紙がしたためられていきます。
届けられることが絶望的といえる状況での家族への手紙。
戦況が絶望的となり、夥しい数の手紙は基地であった洞窟の地下に埋められます。

本物の硫黄島からの手紙↓

硫黄島からの手紙 「玉砕の島」で家族思う - 未来に残す 戦争の記憶 - Yahoo! JAPAN
1945年2月、小笠原諸島の硫黄島に米軍が上陸、日本軍守備...

五輪メダリストも↓

硫黄島から最後の手紙 戦死の五輪メダリスト、家族思う:朝日新聞デジタル
「平和の祭典」とも言われる五輪。だが、かつてメダリストが戦場に送られた時代もあった。1932年、ロサンゼルス大会の競泳100メートル自由形で、銀メダルに輝いた河石達吾さん。日米の激戦地・硫黄島から「…

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映画『硫黄島からの手紙』

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遺言

新作映画タイトルの「遺書」というのが気になったのは、『硫黄島』のこともあるけど、二宮さんがラジオ(2020年3月8日「BAYSTORM」)で披露したカバー、Mrs. GREEN APPLEの『Attidude』の歌詞。

ここに「遺言」という言葉が出てきます。

Mrs. GREEN APPLE Attitude 歌詞&動画視聴 - 歌ネット
Mrs. GREEN APPLEの「Attitude」動画視聴ページです。歌詞と動画を見ることができます。(歌いだし)あぁどうかいつか 歌ネットは無料の歌詞検索サービスです。

大森元貴さんは自分が生み出した歌たちのことを「遺言」と言っています。

二宮さんがこの曲をカバーした意図は不明ですが、ともかく何か感じるものがあったからでしょう。

Attitude – Mrs. GREEN APPLE / 二宮和也 (Cover)
https://youtu.be/vJrSjThYSoY

感性が似てるのかもね

もうひとつ、密着ドキュメンタリー番組『情熱大陸』での二宮さんの語りに「遺言」という言葉が出てきます。

2007年05月06日放送
「情熱大陸」(TBS)
二宮さん、当時23歳
映画『硫黄島からの手紙』が公開された翌年
嵐・初東京ドーム公演
自閉症の青年を演じたドラマ『マラソン』
取材は同年2月から放送直前まで
https://www.mbs.jp/jounetsu-old/2007/05_06.shtml

3ヶ月に及ぶ密着取材の最後のインタビューで、インタビュアーは二宮さんの年表を用意し、次に何を目指すのかを尋ねていました。

年表の白紙の部分をどう埋めるのかということですね。

二宮さんの答えは、

目標はね、でもね…持ったことがないんですよ
怖いもん、だって 書いたら
ここで死ぬのか…とかw
死ぬのかって言うのは極端だけど
なんか、遺言書いてる感じでしょ、
未来予想図って…
そんな気がする

2007年05月06日放送 「情熱大陸」(TBS) https://ameblo.jp/sukisuki-nino-arashi/entry-11249200309.html

こちらのブログの番組の文字起こしを参考にさせていただきました。

「遺言」という言葉が出ていますね。

確かに、「未来」っていうのも、自分が存在していない時間です。

存在することになるかもしれないけど、どうなっているかはわかりません。

そして、「未来予想」と「死」で連想されるのは、やはり『青の炎』

30年後の君の肖像画・カセットテープ

映画『青の炎』
二宮和也さん主演(当時19歳)、2003年公開の蜷川幸雄監督作品。

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映画『青の炎』

母と妹との3人家族の17歳の高校生秀一役。
ささやかな幸せを壊す存在から家族を守るため、完全犯罪を計画し実行。
しかし刑事に細かな矛盾点を突かれてしまう。
終盤、心を通い合わせたクラスメイト紀子の待つ美術室へ。
あやや演じる紀子が描く絵は「30年後の秀一」

二宮和也主演「青の炎」凝り性で策士な主人公はまさにはまり役 ニノ担は原作読むしかない! | 映画 | 大矢博子の推し活読書クラブ | Book Bang -ブックバン-
切りとったメロディー繰り返した皆さんこんにちは。ジャニーズ出演ドラマ/映画の原作小説を紹介するこのコラム、今回は久々にニノの映画から、懐かしの初単独主演作だ!…

秀一は自分の声を吹き込んだカセットテープを残し、立ち去る。
学校を出てロードレーサーを漕ぐ秀一は、そのまま対向車線を走る大型トラックの前へ―。

もちろん、映画の中の話だし、フィクションです。

でもふと考えてしまいます。

あのカセットテープは今どこにあるんだろう
紀子がずっと持っているのかな

って。

体は無くなっても、思いを届けたい、誰かの記憶の中に生きたい

…人として最後のエゴなのかもしれないな、などと思いました。

つながる

『収容所』の遺書。『硫黄島』の手紙。

「遺言」としての歌。

未来予想図って遺言書いてる感じだ、と言う二宮さん。

決してその年齢に達することのない「30年後の君」の肖像画。

残されたカセットテープ。

もはや時代も、媒体も、フィクションかノンフィクションかもバラバラですが、

二宮和也さんという存在を通してこれらが結びつきます。

これってなんかすごいことだな、、すごいことじゃないですか…?

 

新作映画の撮影が始まりますね。
エキストラ募集ページによると、エキストラが参加する苗場での撮影は11月から12月中盤までと書かれていました。
全撮影期間は10月下旬クランクイン、1月中旬オールアップ予定とのことです。
コロナ対策を厳重に講じながら、長期の撮影に臨まれる二宮さんはじめ出演者の方々、監督はじめ撮影現場のスタッフの方々、くれぐれもご無事で。
無事のクランクアップをお祈りするとともに、完成した映画を拝見できる日を心待ちにしております。

 

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映画『硫黄島からの手紙』

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