#21 大野智さんの絵 抵抗としてのアート

大野さんの絵の方にはほとんど興味を持っていなかったのですが、目についてしまったこちらの緻密画。

大野智、5年ぶり3度めの大規模展。「FREESTYLE 2020 大野智 作品展」が六本木ヒルズで開幕|画像ギャラリー 5/6
芸能活動と並行して、継続的に美術制作を行ってきた嵐の大野智。その5年ぶりとなる大規模個展「FREESTYLE 2020 大野智 作品展」が、六本木ヒルズ展望台 東京シティビューで…

ファンの方はきっとよくご存知ですよね。

嵐のメンバーの名前(翔、潤、雅、和、SはSatoshiさん?)、「嵐」の名前、「死」の文字、5つの骸骨、「さようなら」の文字が書き込まれていること。

5人のメンバーに加えて「嵐」の文字もありますね。5人で嵐というより、5人プラスもうひとつ(ひとり?)別の「嵐」という存在もあるということでしょうか。

絵を見た印象は。。。

メンバーたち、そして「嵐」が芸能界の魑魅魍魎に取り囲まれ、身動きが取れないように見えます。

メンバーの名前は画面上にバラバラに配置され、結束という感じはしません。

この絵が現在の嵐を取り巻く状況を描いているのか、嵐の歴史を描いているのか、本当のところはわかりませんが、全体の印象として、各メンバーおよび「嵐」が魑魅魍魎の世界にがんじがらめに埋め込まれているように見えました。

「死」の文字はずいぶん直接的だな、とは思いました。

でも、このくらいはっきり書かないと伝わらないだろう、という判断なのかもしれません。

死を意識する、つまりは人生そのものを見つめ直しているんだというメッセージかもしれませんし、

死と隣合わせの芸能界の闇の部分へのまなざしかもしれません。

5つの骸骨は、やっぱりわざわざ5つですから、嵐の5人のことなんでしょう。

自分たちもいつかは死を迎え骨になるというメッセージかもしれませんし、今もうすでに骸骨のような存在だと言いたいのかもしれません。わかりませんが。

「さようなら」の文字。

嵐でいるということは、こんな魑魅魍魎・しがらみにがんじがらめにされた世界に埋め込まれて生きるということ。

さようならの文字はそういう世界から去る決意表明だと思います。

嵐でいることをやめる、身動きの取れない魑魅魍魎の世界で生きることに別れを告げる、というメッセージだと思っています。


『FREESTYLE 2020 SATOSHI OHNO EXHIBITION』 大野智 作品集

参考
https://ameblo.jp/zsunsun55z/entry-12643684124.html

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