#4 長瀬智也さん TOKIO脱退・ジャニーズ退所後の今を語る

TOKIOのメンバーだった長瀬智也さん。
今年(2021)の3月いっぱいでジャニーズ事務所を退所されましたね。

他のメンバーたちは翌4月1日に新会社TOKIOを発足させました。https://www.fnn.jp/articles/-/65658

一方、嵐は2020年12月末でグループとしての活動を休止。

リーダー大野智さんはジャニーズ事務所に残留のまま芸能活動を停止、他のメンバーはソロで活動しています。

TOKIOと嵐。

グループとしては先輩グループと後輩ブループですが、長瀬さんは現在42歳でTOKIOでは最年少のメンバー、大野さんは現在40歳で嵐では最年長であり、お二人の実年齢は近いです。 

2021年、ともに芸能界から離れる選択をした長瀬さんと大野さん。

彼らはどのような思いを抱き、何をされようとしているのでしょうか。

大野さんについては本当に徹底して沈黙を保っておられますから活動を停止して数ヶ月たった今のお気持ちは不明です。

長瀬さんの方は、今月(2021年8月)、インタビュー記事が出ましたね。
https://www.news-postseven.com/archives/20210819_1684446.html?DETAIL
https://www.news-postseven.com/archives/20210820_1684463.html?DETAIL
動画:https://youtu.be/1XZbUDRaWL0

簡単に説明できたり、理解してもらえるとは思っていないと断りつつも、目指すあり方について、ご自分の言葉で語ってくださっています。

取材はどうやらアポ無し突撃取材だったみたいですので、長瀬さんにとっては不本意だっかかもしれません。

それでも真摯に語ってくださったことで、一般視聴者である我々は手がかりをもらえました。

長瀬さんの記事、見てみることにしましょう。

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引退なの?

そもそも長瀬さんは芸能界を引退されたのでしょうか?

従来でしたら、引退すると基本マスコミには登場しなくなりますし、ブライベートを自ら公にすることはありませんでした。

表にいっさい出ない。
少なくともマスコミに出ない、公の目につくところで発信しない、私生活を公開しない、という感じでした。

長瀬さんの場合はどうでしょう。

事務所退所と同時に、グループTOKIOからも脱退していますから、TOKIOとしての活動はしていませんね。

露出については、ジャニーズ所属の状態で3月31日までTVでの出演があり、退所の3日後の4月3日には個人名義でインスタグラムを開設し、プライベートの写真を公開していらっしゃいます。
https://www.instagram.com/nagasetomoya_/

姿がまったく見えなくなったわけではないので、引退なの?って声は当然出てきますよね。

今一度、2020年7月22日にジャニーズ事務所から公式に出されたコメントを見直してみましょう。
https://www.johnny-associates.co.jp/news/info-295/

2021年4月1日より城島茂・国分太一・松岡昌宏の3名が株式会社TOKIOを設立し、ジャニーズグループ関連会社として運営することとなり、長瀬智也は、ジャニーズ事務所を退所し、個人として別の道を歩むことになりました。

弊社所属アーティスト「TOKIO」に関するご報告 2020年7月22日 https://www.johnny-associates.co.jp/news/info-295/

長瀬智也につきましては、少年時代にジャニーから教えられた“人の個性を大切にする”という考え方のもと、長年にわたって培ってきた表現者としてのクリエイティビティーを活かし、他事務所に属することなく、裏方としてゼロから新しい仕事の形を創り上げていくことになりました。

弊社所属アーティスト「TOKIO」に関するご報告 2020年7月22日 https://www.johnny-associates.co.jp/news/info-295/

語られているのは、ジャニーズ事務所から退所するということと、退所後に別の事務所には属しないということですね。

基本的に、所属に関することについてのみです。

今後の長瀬さんのあり方については、「表現者」「裏方」っていう言い方になっていますね。

そして、「裏方」といっても、従来の発想されるような裏方ではなく、「新しい仕事の形を作り上げていく」という表現になっています。

これまで培ってきたものを表現していく、ただしこれまでとは違った仕事のやり方で、ということですよね。

新しい仕事の形というのは、一つにはいわゆる芸能事務所に所属して活動するという形は取らないということでしょう。

コメントを見るかぎり、エンターテイメントの世界ないし表現することから引退するとは言っていません。

芸能事務所を通じて仕事をしないことがイコール芸能界からの引退となるのかどうかはよくわかりませんが、もしそうなら(少なくとも通常はそういうことになるというなら)、芸能界からは引退したということでしょう。
少なくともご本人はそういう認識かと思われます。
(タレントパワーがあるからまわりはほっとかないし、そういう認識もないかもしれませんが)

今後のあり方については、今は無いかたち、少なくとも一般からは認識されにくいかたちで、表現者であろうとされています。

あり方そのものを作っていく。表現していく。ということでしょう。
芸能事務所やテレビ業界、そこでのあらゆる人脈や人間関係、いわゆる芸能界といわれるものの制約を取り払ったとところで、これまでできなかったこと、表現していなかったことも出していこうとされているのでしょうね。

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あり方とやりたいこと

長瀬さんのインタビューでの発言、ちょっと長めですが引用してみますね。

──映画など、俳優として再びメディアで活動する気持ちはないですか?

「別にそこは(引退と)イコールじゃないと思うから。やろうと思ったら、いくらだってできる。どんな肩書の人だって映画は撮れるし。ただ、俺がやりたいと思っていることは、日本でやっている奴がいないから。説明してもみんなわからない」

それは何なのか。記者が改めて尋ねると、長瀬はこう言い放った。

「それはだから、俺が生きていく上で、(その姿が)見えてくるから。それを見て。じゃないと、いまの世の中の人って、全部説明しなきゃ理解できない人たちばっかりじゃないですか。それにつきあっている暇は俺にはないから」

言葉に思いの強さが感じられる。

──やりたいことがたくさんあるということですか?

「俺は別に、お芝居がやりたいとか、歌がやりたいとか、何か1つじゃなくて、自分がやってきたことすべてをやりたいだけで」

NEWSポストセブン 長瀬智也、引退後初告白「俺がやりたいことは、日本でやっている奴いないから」 https://www.news-postseven.com/archives/20210819_1684446.html?DETAIL

なんかね、ちょっと噛み合っていない感じがします。

記者の方は「やりたいこと」をなにか一言で言い表せるようなこととして質問している感じがします。
芝居、歌、バイク…とか。

長瀬さんの方は、「やりたいこと」という言い方で、仕事を含めた人生そのもの、つまり「あり方」のことを言っているのかと思います。
自分が納得でき、無理のない、幸せだと思える発信なり表現の仕方。
それをめざしているプロセスや、それを実現している自分、人生そのものを見せていく、ということかと。

長瀬は改めて記者をまっすぐに見つめた。

「あなたも、雑誌を作るのに文字とかレイアウトだとか、いろんなことで読者の気持ちを誘うためにやられてると思うんだけど、それはすごくエンターテインメントなことだと思う。それと同じように、俺がやってきたことがあるから。俺もそういう気持ちで動いているだけのことだから。こんなに短い時間では、皆さんの腑に落ちることは話せない」

NEWSポストセブン 長瀬智也、引退後初告白「俺がやりたいことは、日本でやっている奴いないから」 https://www.news-postseven.com/archives/20210819_1684446.html?DETAIL

演じることも、音楽をやることも、雑誌を作ることも、すべて表現。

そして、長瀬さんの発言から、これまでやってきたことへのプライドを感じます。
それはクリエイティブなことであり、とても好きなんだと思います。

しかし一方で、これまでのエンターテイメントの活動には、あらゆるしがらみや制約があり、苦しんでこられたと思います。

それをどうにかしたい、しがらみや制約から抜け出したところで表現したい、そういうやり方を可能にしていきたい―

今そういうお気持ちなのかな、と想像します。

バイクレースの話を振られ、こんなふうに語っておられます。

「俺はまぁ、自分の人生の中で乗り物に対する時間が多かったんですよね。親父が車のレーサーだったのもあって。自分の人生の中で、できることの1つとして、乗り物(の業界)を盛り上げるっていうことができるかなって。かと言って、CMを狙っているわけではなくてね。本当に、自分の価値観を世間の人と共有したいっていうのでやっていて。だから、その一環でレースがあったり、バイクの雑誌に出るとかっていう。

 自分がバイクに乗っている姿を見てほしいとかじゃなくて、純粋にバイクって楽しいよっていうことを、世間にアピールしたいだけなんだよね」

NEWSポストセブン 長瀬智也、引退後初告白「俺がやりたいことは、日本でやっている奴いないから」 https://www.news-postseven.com/archives/20210819_1684446.html?DETAIL

人生で出会ったもの、例えば長瀬さんの場合、バイク。

純粋にバイクって楽しいよ!それを世間にアピールしたい。

芸能人の場合、本人がそういうつもりで発信しても、すぐに利害が絡んできたり、利用しようとする人が出てきたりするものね…。

インスタグラムのこと

インスタグラムは、新しいやり方の1つの試みでしょうね。

長瀬さんがこれまで触れてきたものを、ビジネスとは一線を画したかたちで世に広めていく活動として。

フォロワーがいるからこそ、広めたいことが広まる。でも同時に、フォロワー数の激増にジレンマを感じておられるようですね。

「俺のインスタグラム、いまとなっては、すごいフォロワー数になってしまったけど正直、個人的にやってたつもりだったんですよ……。

NEWSポストセブン 長瀬智也、引退後初告白「俺がやりたいことは、日本でやっている奴いないから」 https://www.news-postseven.com/archives/20210820_1684463.html?DETAIL

この後、個人的なインスタグラムじゃなくなってきてしまって、わきまえているつもりだが悲しく思うことがある、といった発言があり、それに対し記者は、本当はもっとひっそりやりたいんですか?と質問しています。

私の推測ですけど、インスタグラムについては、「個人的にやりたい」とか「もっとひっそりやりたい」とかいうより、とりあえず実験的に始めてみた、くらいだったんじゃないかな。

なのに、思っていた以上に世間の人に注目されてしまった。

元芸能人であるためのインパクトは想像しつつも、予想を遥かに上回る結果だったのでしょう。
(今見たら、4月3日開設で100投稿、フォロワー116.4万人でした)

ひっそりやりたいのですか?との問いに、長瀬さんはこんなふうに答えています。

「ひっそりというか、俺みたいな人が辞めるって言ったのに、こういうふうに“辞めていない”ことになっているなって俺は思っている。俺は、辞めた、辞めないってことは正直どうでもいいんだけど。第三者になったときに、俺じゃなくて、ほかの芸能人が誰か辞めたってなったときに、同じことが起きるのは悲しいよね……」

NEWSポストセブン 長瀬智也、引退後初告白「俺がやりたいことは、日本でやっている奴いないから」 https://www.news-postseven.com/archives/20210820_1684463.html/2

ここ。

芸能の世界で生きてきた方が、芸能事務所を退所し、人生の舵切りをするとき、どういう方向やあり方を求めるかは、人それぞれですよね。

今って、アイドルグループもスパッと解散とはならないし、芸能事務所を退所したことが芸能界の引退ともイコールじゃないし、地上波テレビ番組に出なくなっても、いろんなそれ以外のメディアだったり、それこそインスタグラムやYoutubeで活動することもできてしまい、なにかと境界があいまいです。

そして、そういうあいまいな状況下では、前例がそのまま模範のようになってしまうことってあると思うんです。

長瀬さんのメディアとの関わり方がすべてではないし、ひとつのあり方に過ぎません。

メディアすべてを完全にシャットアウトしたい人だっているでしょう。

長瀬さんが悲しいという言い方をしているのは、思いがけずインスタグラムが注目されてしまって悲しいと言ってるのではなく、もし芸能事務所を退所して、本当に普通の生活に戻りたい、世間の人から注目されることなく暮らしたいと思っている自分以外の元芸能人に対し、マスコミや世間が、長瀬さんと同じようなメディアとの関わり方や世間へのアピールを彼らに対しても無意識に求めてしまうことを懸念しているのではないでしょうか。
自分が模範のようになってしまったら心苦しい、申し訳ない、といった気持ちなのではないかと思います。

大野智さんのことも、そこに含まれるかな。

私の勝手な想像ですけど。

でも、ほぼ同じ時期の芸能活動停止で、かつ年齢も近いジャニーズ出身者同士ですから、無関係ではないと思います。

大野さんはどうされるかな

大野さんもほぼ長瀬さんと同じようなあり方をめざしているんじゃないかな、と思います。

ただ、大野さんの方はより入念に準備をしているように感じられます。

これまでもそうでしたが、なし崩し的に活動再開というのは断固として避けるでしょう。

中途半端な発言もしないし、表に出てくるとしたら、しっかりと足元を固めてからではないかな、と想像します。

所属に関しては、パラリンピックが終わったら、事務所からなにか発表があるかもしれませんよね。

でも、大野さんからの発言はないかもしれないな、と思っています。

これからも、表現すること自体は絶対に辞めない方だと思っています。

ただ、表現者としてのあり方は大きく変えてくるだろうなと推測します。

仕事のやり方も、これまでとは違う形を作っていかれることでしょう。

いずれにせよ、ある程度基盤をしっかり固めてから動き出すのではないかなと想像します。

会社設立とか離島の土地購入とか、以前からちらほらニュースが入ってきていますよね。

今後の人生の経済的基盤を固めて、さらには、大野さんが素の大野智に戻れる場所、世間から離れて安心できる環境を確保してほしい、と切に願います。

自由を手に入れてほしいです。

その上で、その後で、大野さんの新しい表現をぜひ見せてもらいたいな、と思います。

ファンによっても意見は異なると思うのですけど、私は大野さんにはインスタグラムとかしていただかなくてもいいです。たまにはチラリぐらいは拝見したいですけど、なくてもいいです。

それより、大野作品に興味があります。

一番しがらみがある部分かもしれませんが、やはり歌とダンスの大野作品。
ご自身によるパフォーマンス。

ソロでの活動、切望します。

でもともかくまずは、元気でお幸せでいていただきたいです。

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